国公労新聞|2023年3月10日号|第1600号

公務員の緊急賃上げに共感広がる

 全労連・国民春闘共闘は3月2日、物価高騰を上回る賃上げの実現などを求めて、2023春闘中央総決起行動を1800人の参加で展開しました。国公労連からは各単組・ブロック・県国公の仲間130人が結集しました。並行して世論喚起のためにツイッターデモを実施。「#物価高騰上回る賃上げを」「#最低賃金を全国一律1500円に」「#ケア労働者・公務員の緊急賃上げを」の3つのハッシュタグが揃ってツイッタートレンド入りし、1万5000ツイートを記録するなど大きくアピールしました。
 翌3日はブロック・県国公の仲間が公務・公共サービス拡充署名への賛同を求めて国会議員会館一斉要請行動にとりくみました。議員要請をはじめ各県国公における春闘のとりくみを以下に紹介します。

賃上げ・体制拡充で
県国公が各地で奮闘

秋田県国公発

2月15日に実施された秋田県労連の「公務員賃上げ」「最低賃金引き上げ」を求める宣伝行動に結集。「住民の暮らし守る公務・公共サービスを支える公務員の処遇改善は待ったなし」と訴えました。2月21日には立憲民主党の寺田学衆院議員、無所属の寺田静参院議員の地元事務所を訪問し公務・公共サービス拡充の要請行動を行いました。

埼玉県国公発

大企業の内部留保を活用し賃上げ・中小企業支援を訴える埼玉版ビクトリーマップと、公務職場で高卒初任給が最低賃金以下になっている問題での宣伝ビラを作成。埼玉県労連の15単産・26地域組織にビラを提供し春闘期の宣伝に活用してもらっています。2月19日には、さいたま地域総行動に結集しアピールしました。

岩手県国公発

2月27日、盛岡市中心部で岩手版ビクトリーマップ街頭宣伝を実施。大企業の内部留保を社会に還元すれば物価高騰を上回る賃上げと中小企業支援による最低賃金の大幅引き上げが可能であることを訴えました。

宮城県国公発

2月15日、寒風を突いて実施された地域総行動に結集。仙台駅前での早朝宣伝や宮城県庁前昼休み行動、宮城県商工会連合会への要請行動を展開しました。

京都国公発

2月25日、地元国会議員14人に公務・公共サービス拡充署名の要請行動を展開。日本共産党の倉林明子参院議員に紹介議員を快諾いただきました。

兵庫県国公発

2月15日を軸に国会議員地元事務所へ公務・公共サービス拡充署名への賛同を求めて要請行動を展開。30か所の地元議員事務所のうち24か所を7班に分けて訪問しました。

福岡県国公発

3日の議員会館一斉要請行動に、九州ブロック、福岡県国公から5人が参加。26の議員事務所に要請し9人の議員と懇談。自民党議員から「筑後川の氾濫状況を視察したが復旧への人手が足りておらず現場の職員を確保しないといけない」との発言がありました。賃金への関心も高く緊急勧告の必要性を訴えました。

4月にむけて気合い十分!
多くの仲間を迎え入れるため準備万全

 国公労連は2月27日、「さあ新歓!対話でふやそう!2・27仲間づくりウォーミングアップミーティング」をオンラインで開催。単組本部と県国公の役員など約20人が参加し、4〜6月の「春の組織拡大強化月間」(以下「強化月間」)にむけたとりくみ報告と意見交換を行いました。
 ミーティングの冒頭はセレブレーション。昨年秋の強化月間(10〜12月)では組合加入数が昨年比で51人増という結果となり、みんなで拍手をしてお祝いしました。
 続いて、4月にむけた準備状況や、新規採用職員を対象とした具体的なとりくみについて各単組が報告。対象者むけのパンフレットや動画作成のほか、活動が停滞している支部との対話を粘り強くすすめて体制の立て直しを図ったこと、各級機関の新任役員を対象とした学習会の開催など、春の組織拡大にむけた支部や分会の基盤づくりについての報告が多くなされました。
 さらに4月以降のとりくみとして、新規加入者の組合参画を目的とした各種学習会や制度説明会、青年交流集会の開催など、新たな加入者への継続した声掛けやフォロー体制の構築についても意見交換しました。
 最後に、このミーティングで得られた気付きや学びをいかし、各単組が4月から多くの仲間を迎え入れることができるよう、準備を万全に整えることを確認して閉会しました。

組合の魅力語り仲間づくりを
春の国公青年セミナーでロールプレイ

 国公青年フォーラムは2月25日に春の国公青年セミナー2023を東京都港区で開催。現地参加31人とオンライン参加11人の計42人の青年が結集し、国公青年フォーラムの運動方針に据えている「学び」と「交流」を深めました。
 開会のあいさつで吉原運営委員長は「この春闘では異常な物価高騰から労働者・国民の生活を守るため、大幅賃上げの要求実現に向けて多くの仲間を迎え入れることが大切。とりわけ新規採用者には近い世代からの呼びかけが効果的」とし、組織強化・拡大において青年が主体となった活動の重要性を説明しました。

 全体会では愛知県医労連書記長の矢野彩子さんを講師にお招きし、「労働組合の魅力やメリット」をテーマに講演していただきました。矢野さんは「ひとりぼっちで悩んで辞めてしまう青年をなくしたい」とご自身の経験から組合の必要性やこれまでのとりくみについてお話しいただきました。また、模擬新人説明会で徹底的に練習、討論しあうことなど実際のとりくみを交えながら、役員全員が新人100%加入に向けて心をひとつにしてとりくむことが一番大事だと強調しました。

 グループワーク「仲間を増やそう!実践編」では、先輩から新規採用者へ加入を勧めるロールプレイを実施しました。「組合費が高い」や「周りの人が加入してない」などのお決まりの定型文で加入を渋る新規採用者に対して、講演の内容を参考にしながら、そういった理由に的確に応答し、自信をもって加入を呼びかける姿が見られました。また、参加者アンケートでは「話し方の工夫や自分も気が付かなかった組合のメリットについて考えるきっかけになった」「様々な質問に対応するためには事前の準備(想定)がとても大事だと思った」などの感想がありました。
 まとめでは、本セミナーで経験したことを持ち帰ってもらい、勧誘することに対して変に遠慮することなく自信をもってとりくみ、青年から組合活動を盛り上げようと呼びかけてセミナーを閉じました。

核兵器の使用許さない
ビキニデー集会ひらく

 アメリカがビキニ環礁で行った核実験の被災から69年となった3月1日、ビキニデー集会が静岡市でオンラインの併用により1500人の参加のもと開催されました。主催者の報告で野口邦和氏は「ロシアのウクライナ侵攻が2年目に入り核使用の威嚇を繰り返している。日本政府は5月のG7広島サミットで核兵器禁止条約への支持・促進を呼びかけるべきだ」と述べました。
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