国公青年フォーラムNews|2023年1月31日|第12号

国公青年フォーラム2022総会ハイブリッド開催
青年が掲げる理想の公務職場
賃金や宿舎、人事異動の課題について議論

 みなさん、こんにちは!国公青年フォーラムです。国公青年フォーラムでは10月29日、「国公青年フォーラム2022総会」を集合・オンライン併用のハイブリッド形式で、3年ぶりの現地開催となり、加盟単組から合計35名の青年が参加しました。感染症のまん延等により様々な活動に影響が現れた1年でしたが、国公青年フォーラムは青年が抱える課題や悩みをみんなで共有し、一つでも解決に結びつくためのとりくみを進めてきました。総会では活動の総括、情勢を確認するとともに分科会ではオンライン含む4班に分かれて討議を行いました。
 組合活動のあり方が大きく変化したこの間の経過を踏まえ、何ができるか、何をしたいかを青年ならではの発想で楽しくまじめに、そして重要な課題にはしっかりとりくむことを確認し合い新たな年度方針を確立しました。

青年の組織だからできることがある!

開会のあいさつでは、岡野健太運営委員長(全司法)より「前年からも続くコロナの影響の中、苦労したこともあったが運営委員の人たちとともに乗り越えてきた。引き続き、運営委員たちと協力してとりくんでいくことが大切。」と連帯して取り組む重要性を呼びかけました。
 来賓として全労連青年部保科雄二部長、国公労連本部大門晋平組織部長に参加していただき、保科部長からは「一部の組合で奨学金を会社に負担させる要求を勝ち取った」と青年運動で勝ち取った要求について語られるとともに「海外の大手企業で労働組合が新設されており、青年が中心となって活動していること」と職場での青年組織の重要性が語られ、大門晋平組織部長からは「国公青年フォーラムが立ち上がった経緯、設立の趣旨」と語られ、フォーラムの活動の重要性を改めて確認できる連帯の挨拶をいただきました。

運動の総括と新年度の運営方針について刺さる言葉で提案

公務労働者としての心構えや仕事のやりがい、とりわけ青年層が抱える悩みや不安、コロナ禍で繋がることが難しい同期との時間、同世代との交流など思いは様々あります。職場の形態は単組によって多岐にわたりますが国公青年の思いを一つにして運動を進める意義を総会議案に込め、その内容を分かり易くかつ情熱的に提案したのが国公青年フォーラム運営委員の新倉大輔さん(国土交通労組)です。
 青年が改善を望む最重要課題の一つである賃金・労働条件は労使交渉だけでは前進は難しく、民間と比べても明らかに不利益な状態を世論に訴え盛り上げる必要があります。また、制度改正につながる運動は制度官庁への働きかけが重要であり、そのために一人ひとりがバラバラでは改善は勝ち取れないことを強調しました。さらに、宿舎は青年にとって生活の基盤であるとともにライフワークバランスの充実を図る上で改善を求め続けることが重要であり、国公青年の追及により財務省から前向きな回答を引き出した成果も伝えられました。
 この間の運動の総括とともに青年が掲げる要求が一つでも多く前進するため、国公青年フォーラムの飛躍させる運動に多くの青年が結集することを呼びかけて新年度に向けて議案を提案しました。

青年が各単組の運動や交流などを報告

提案のあとは、総会に参加した単組の青年からそれぞれの運動の状況やとりくみの課題、情報共有するべき事案の提起が行われました。
 「定期大会でそば打ち体験(全司法)」「本部会議が終わった後のBBQ(国土交通労組)」「沖縄での青年交流集会(全経済)」などの報告があり、昨年までは実施することができなかった、実際に集まって交流するような組合活動が徐々に増えてきています。また、組織拡大に向けたとりくみについても心強い報告がありました。

一人ひとりの「スキ」を行動に発展させるアイデアを生み出す

 分科会はオンライン含め4班に分かれ、「全員参加型の組合活動 あなたの『スキ』をどう活かすか」をテーマに活発な意見交換を行いました。
 各班から「コンビニのご飯などをどういうふうにアレンジしておいしくできるか実践」「レクリエーションに酒蔵見学」「各地域で料理対決し、その上位チームで全国対決」「お互いの仕事をそもそも知らないので、仕事の豆知識的なものをクイズにするのでも楽しいのでは」「スポーツ観戦が好きという趣味にかこつけて、新人勧誘として組合から補助してもらえば、楽しめるのでは」など様々な意見、企画のアイデアが出ました。こうした意見を拾って、支部や本部にも提案し、青年の活動を大きくしていきたいと思います。

今総会において実施した分散会が良い実例になった

分散会のまとめは国公青年フォーラム運営委員の原博文さん(全医労)が行いました。各班では「スキ」をテーマに様々な運動へ転換することができるか議論されていたとし、参加者の明るい表情が印象的だったと説明しました。そして、今総会で意見交流する中で青年同士の絆が生まれ一緒になってとりくむことの大切さを実感したとして「このとりくみそのものがイベント企画の良い実例になった」とまとめました。

ありがとう、岡野健太さん!これからよろしく、吉原太一さん!

 今総会で岡野健太さんが運営委員長を退任し、新たに吉原太一さん(国土交通労組)が運営委員長に選任されました。

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