国公労新聞2016年6月10日号(第1463号)

【データ・資料:国公労新聞】2016-06-10
「暴走政治」に審判を下そう
参院選で「安倍政権ノー」の声を

 第190回通常国会が6月1日に閉会し、6月22日公示、7月10日投票で参議院選挙が行われることになりました。通常国会では、軍事費がはじめて5兆円を突破した16年度予算を成立させ、労働基準法の改悪やTPP批准がねらわれました。
 政権発足から3年間、安倍内閣は、憲法違反の戦争法強行は言うにおよばず、あらゆる面で暴走をつづけています。労働者に対しては、成長戦略の柱として労働法制の大改悪を位置づけ、労働者派遣法の改悪を強行し、格差と貧困をひろげています。
 社会保障の面では、年金制度や医療・介護の連続改悪で国民にいっそうの負担をせまり、消費税増税分は社会保障にしか使わないとの約束をホゴにして、小泉内閣をはるかに上回る社会保障費自然増の圧縮が、この3年間で強行されてきました。
 さらに、原発再稼働や、県民の願いを踏みにじって沖縄の新基地建設を強引にすすめるなど、国民犠牲の政治はとまりません。国民の声を聞かない安倍内閣は、ただちに退陣すべきです。
 
4野党が15本の法案を共同提出
 それを実現するのが、こんどの参議院選挙です。
 通常国会の大きな特徴は、野党の協力が新しい形になってあらわれてきたことです。戦争法廃止法案をはじめ、介護職員や保育士の処遇改善法案、残業時間を規制する労働基準法改正案など、雇用、子育て、男女平等、税制など幅広い分野で、15本の法案が4野党共同で提出されています。
 こうした新しい政治の流れを、さらに加速させることが求められています。そのためにも、参議院選挙は絶好の機会となっており、「安倍政権ノー」の声を大きくひろげる必要があります。
 選挙の結果は、今後の改憲をめぐる動向はもとより、今夏の最低賃金の引き上げにもただちに影響をあたえます。わたしたちの要求と結びつけて、暴走政治ストップの声を一票にしてあらわしていくことが重要になっています。


 
 
第190回通常国会
戦争法廃止法案など継続審議に 

 6月1日の衆議院本会議で、野党が共同提出していた戦争法廃止法案、保育士給与を月5万円以上引き上げる保育士処遇改善法案、残業時間の法規制などを盛り込んだ労働基準法改正案などが継続審議となりました。
 また、政府が提出していたTPP承認案と関連法案、残業代ゼロ法案、外国人技能実習法案なども継続審議となりました。
 
全法務、全司法の請願が採択
 全法務がとりくんでいた「法務局・更生保護官署・入国管理官署及び少年院施設の増員に関する請願」ならびに、全司法の「裁判所の人的・物的充実に関する請願」が6月1日、衆参両院で採択されました。

 
 
生活改善できる賃上げを
夏季闘争の重点

 人事院勧告と来年度予算の概算要求取りまとめを8月にひかえ、夏季闘争は賃上げや増員を求める重要なたたかいの場です。国公労連は、6月中旬に政府・人事院に要求書を提出し、本格的なたたかいをスタートさせます。

 
扶養手当(配偶者分)の廃止やめよ
 公務員賃金をめぐっては、昨年は2年連続のベア勧告となったものの、「給与制度の総合的見直し」の経過措置のもとで、実質的な賃上げにはつながっていません。したがって今年の勧告では、「民間準拠」に固執する人事院を追及し、あくまでも公務労働者の生活を改善できる賃上げを求めていく必要があります。
 一方、人事院は、配偶者にかかる扶養手当の廃止を勧告に盛り込もうとしています。配偶者に支給される扶養手当が、女性の就労意欲を阻害しているとの考え方にもとづくもので、「骨太の方針」でも政府が人事院に検討を求めています。
 しかし、扶養手当はなくなるのでせっせと働けという理屈は、とうてい認められません。育児や介護などさまざまな理由から、働きたくとも働けない実態にこそ目をむけるべきです。道理のない手当見直しには、断固反対していきます。



 
 
増員求め政府交渉を配置
職場・地域から運動強化を

 政府に対しては、公務員の増員、非常勤職員の労働条件改善などを求めて、今年初めて「概算要求期重点要求書」を提出します。「5年間10%以上」の総人件費削減方針をはね返し、これ以上の定員削減を許さない決意をもって政府交渉にのぞみます。
 いま、熊本の震災の復旧・復興のため、全国の職場から国公労働者が現地に派遣されています。公務員の増員による体制拡充は、国民の要求であり、現場で働く国公労働者が声を上げてこそ、要求前進につながります。政府追及とあわせて、国民世論を大きくひろげる必要があります。
 これらの諸要求を前進させるため、夏季闘争では、職場・地域での運動を積み上げながら、最低賃金改善の課題と一体で公務・民間共同の中央行動を7月27日に配置し、政府・人事院に要求実現をせまります。暑い夏のたたかいへ、力の集中が求められています。

 
 
憲法いかし、平和な社会つくろう
第46回国公女性交流集会

 国公労連女性協議会は、5月21~22日愛知蒲郡市で、「ひろげよう連帯と協同の輪」をメインテーマに、第46回国公女性交流集会を開き、北は北海道から南は沖縄まで、20歳代から60歳代まで185人の仲間が集い、学習と交流を深めました。
 1日目の全体会では、記念講演で婦団連会長の柴田真佐子さんから「世界の常識、日本の非常識――女性差別撤廃委員会審議から見える未来――」と題して、委員会審議の様子や女性団体の活躍、いかに日本の女性が差別を受けているのかを話していただきました。
 その後、橋本女性協議長が基調報告を行った後、旧社保庁職員不当解雇撤回裁判や東日本大震災被災地からの報告、「子どもの貧困」や「外国人技能実習生問題」について、職場や地域で奮闘している仲間から発言がありました。
 2日目の分科会では、自民党のねらう改憲が仕事やくらしにどう関わるのか、また、介護などの社会保障制度や安心・安全の食、母性保護の大切さについて学びました。しゃべり場では、幅広い年代の参加者が職場の悩みや不安を語り、共有しました。
 集会成功にむけて、中部ブロックに実行委員会を立ち上げ、企画・運営、物販、広報などにとりくみました。マスコットキャラクターの「みやちゃん」の手作り看板が参加者を出迎え、開催中に実行委員会ニュース「たけしま通信」6号・7号を発行して集会を大いに盛り上げました。
 集会は、今こそ、憲法を職場や暮らしにいかし、貧困や格差のない平和な社会をつくるために、私たち女性がつながりあい、しなやかにしたたかに運動を進めようと呼びかけた「アピール」を確認し閉会しました。


 
 
【九州ブロック】
 人事院九州事務局に申入れ
熊本地震被災現場で活躍する公務員の命と安全を守れ

 【九州ブロック発】国公労連九州ブロック協議会は5月26日に福岡県国公と共同で人事院九州事務局に対し、緊急の申入れを行いました。(以下福岡県国公発行「国公福岡5月26日号」より)
 2016年熊本地震により、熊本県や大分県を中心として九州各地で甚大な被害が発生しました。
 今回の緊急申し入れは、被災現地で活躍する公務員の「命と健康」が危うい現状であるのに、労働基本権が剥奪されているため命令権者に対して対等平等な立場で働く者の命と安全を守る働きかけが十分にできないことと、各省各庁の命令権者にしても、規定された国家公務員法と人事院規則が、大規模災害現場で働く者の命と健康を守るためには十分に機能しないため、有効な手立てができていない実態を知らせて改善を求めるために緊急に行ったものです。
 申し入れに対して、人事院九州事務局は「現場の実態は詳細に聞くことができ、理解することができた」「被災現場の最前線で勤務実態を直接調査する申し入れなどもあったが、その趣旨をいかすようできるだけ正確に実態を把握したい」「申し入れの趣旨は正確に本院に伝える」と対応しました。




教えてちょ~だい③【今回は博多弁】
インターネット選挙でできること、できないことは?

「インターネット選挙運動」が2013年から解禁されました。でも、「国家公務員はしちゃダメ!! NG!!」なことがあります。
 
 ケンちゃん
 
選挙ん公示日ば過ぎて、ツイッターやらフェイスブックやら見よったら、「選挙ば行こう!△◇さんば当選させよう!」ちゅう呼びかけの、えらいたくさんなっとおばってんが……。インターネット選挙運動っちなんね?

 ノリちゃん
 
ケンちゃん、意外と社会ん動きに敏感やね! よかこつやね。あのくさ、2013年から「インターネット選挙運動」のできんしゃるごとなったっろ。有権者はウェブサイト(ホームページ、ブログ、ツイッターやフェイスブック等んSNS、動画共有サイトやら)ば利用して、候補者の発信しとるブログやらばシェアしとったり、そん候補者に「投票しちくりい」と呼びかけてもよかなったとばい。

 ケンちゃん
 
へぇ~。ほんなごつ。

 ノリちゃん
 
そうばってんが、国家公務員はインターネット選挙運動でNGなこつがあるんばい! 大事なこつやから、覚えときやあ。

 ケンちゃん
 
うんうん。どげんこつ?

 ノリちゃん
 
国家公務員はな、国公法と人事院規則で、政治目的ば持った政治的行為を禁止ばしとうけん、ホームページやらSNS、動画共有サービスげなんぞで国家公務員としてん身分ば明らかにした形で、「△◇しゃんにあんたの一票ば」って特定ん政党や、候補者ば当選さしちゃる(落選さしちゃる)目的で発信してはいけんとよ。もういっちょ、公務員じゃのうて、電子メールば使っち投票依頼等ば行ってえのは、だれもんが制限されとおとばい。

 ケンちゃん
 
ノリちゃん、国家公務員としてん身分ば明らかにせんSNSはよかってえことな? そいやったら、ツイッターやら……。

 ノリちゃん
 
そーばい。個人演説会やら行ってん、要求や政党のかかげとお政策やらなんやらば、しっかり聞いてくさ、そいば友人に伝えたり、一人ん主権者として積極的な意思表明ばやって、政治に参加してくるてえことは、すんごく重要なこつやで!